ひらめいたアイデアや新たなチャレンジを誰に打ち明ける?
何かよいアイデアを思いついたり、新しいことをやろうと考えた時、あなたは誰に話をするだろうか?
そして、あなたのワクワクした気持ちが高まり、それを人に話したことで、あなたにはどんな事が起こっただろうか。
一気に実現に向けて物事が動き出したかもしれない。逆に、急激にやる気が萎えてしまい、なんともバカげた妄想だったなどと現実に引き戻されたような気分になったかもしれない。
この違いはどこにあるのだろうか。
聞き手の反応がアイデアの成否を決める?
あなたのアイデアやチャレンジしたい事が、どれほどユニークで価値あるものかは分からない。
むしろユニークであるほど、その価値を推し量ることは難しいし、どうなるかは誰にも分からないことだ。
だから、重要なのはあなたのアイデアの良し悪しではなく、それを聞いた側の反応だ。
新しいアイデアやチャレンジは、まだ実行された訳ではない。もちろん相応の時間をかけて下調べをし、検討し、手直しをしてきたかもしれない。しかし、それでも不安はあるはずだ。
聞く側に立って見ると、突っ込みどころ満載のアイデアやチャレンジを聞いた時、さまざまな指摘やアドバイスをしたくなる気持ちはよく分かる。自分が経験や知識のある分野ならばなおさらそうだろう。
しかし、最初の段階で必要なのはすべての問題をなくすことではない。
まず「いいね!」からはじまる
新しい事や未経験のことを進めるとき、初期段階は不安定な状態であり、大きなエネルギーを注がなければならない。
最初から強烈な思いや使命感があって、何を言われようとブレない強さを備えている人は多くはない。
ここで問題や抜け漏れの指摘にさらされると、そのアイデアやチャレンジは発展することなくしぼんでいく。
だから、まず必要なのは、ツッコミを入れることではなく、「いいね!」というポジティブな反応だ。
テーマや相手との関係性によっては「一緒にやろうよ!」という反応かもしれない。
いいね!と言ってもらえたことでもらえる勇気。自分の考えを受け入れてもらったという喜び。
アイデアやチャレンジの確実さよりも、誰かが共感し共に歩んでくれることの方が、はるかに成功確率を高めてくれる。
少し身を乗り出して、心からの共感を込めて伝えられたら、一気にアイデアがあふれだし、エネルギーが湧いてくるはずだ。
ポジティブな友人・コミュニティとつながろう
組織であれば、そうした新しい試みやアイデアの芽をどう活かすかということは、マネジメントの課題になる。
しかし、個人レベルでは、新しい試みを仕組みや制度が担保してくれることはない。
そこで大きな影響を持ってくるのが周囲の人だ。どんな人か、どんな関係性かによっても、もらえる言葉が違ってくるだろう。
だから、あなたの友人の中に、常に前向きで楽天的で楽しむことに長けた人を見つけておこう。
そういう前向きな人たちが集まる「ポジティブコミュニティ」とのつながりを持っておこう。専門的な支援や実務的なことはその後だ。
そしてもし、あなたが誰かから、少し興奮しつつも不安げに”ヒミツの企み”を打ち明けられたら、まずは「いいね!」「面白いね!」というポジティブな反応を、共感を込めて返していこう。
そうすることで、たくさんの面白いアイデアや新しいチャレンジが生まれる、ポジティブな社会に一歩ずつ近づいていくはずだ。